内科
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一般内科では、皆様が日常生活の中で比較的罹患しやすい症状や病気を診療します。下記に代表的な症状や病気を並べてみましたが、「何科に相談したらいいかわからない」などでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
2023年5月8日より、新型コロナ感染症が5類に移行したことに伴い当院でも発熱・風邪症状外来(状況に応じ新型コロナウイルス抗原検査・インフルエンザ抗原検査)を行っております。
発熱・咳・咽頭痛・倦怠感・嘔吐・下痢といった風邪症状の方は、11時30分~12時の間の風邪症状・発熱外来に予約枠がございますので、そちらを受診頂くようにお願いいたします。
予約が取れない場合は受診前に電話にてご連絡の程よろしくお願い申し上げます。
鼻や喉に細菌やウイルスが感染し、痛みや炎症を起こすことがあります。症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽いのどの痛みや発熱等で原因の9割以上がウイルスによるものです。
症状としてはくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、のどのいがらっぽさなど、鼻やのどの粘膜の異常が顕著にみられます。発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感など全身症状があっても軽いのが特徴です。
治療は、ウイルス感染には抗生物質が効かないため、症状を抑えるお薬を服用しながら、安静、水分・栄養補給により自然治癒を促します。また、扁桃腺・副鼻腔・呼吸器系の症状が強く、細菌感染を疑わせる場合には、抗菌薬投与が必要になることもあります。
また、しっかり治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、しっかり完治するまで来院するようにしましょう。
胃や小腸、大腸、直腸などの消化器官において起きた炎症を総称して急性胃腸炎と呼んでいます。小児ではそのほとんどは感染症に伴う感染性胃腸炎で、大きく分けてウイルス感染と細菌感染の2つに分けられます。
代表的なウイルスにはロタウイルス、ノロウイルス、ノーウォークウイルス、アデノウイルスなどがあげられます。一方、細菌感染性の胃腸炎の原因としてはサルモネラ、カンピロバクター、ブドウ球菌やビブリオなどがあげられます。
症状としては、下痢・嘔吐といった症状が出現します。また細菌性腸炎では血便が出現することもございます。血便を認めた場合は早急に医療機関を受診してください。
花粉症はアレルギー性疾患の一つで、国民の半数弱が罹患していると言われております。症状は鼻水・くしゃみ、鼻づまり、目の痒み、皮膚・喉の痒みなど多岐にわたります。
診断は症状や経過から診断いたします。また当院では必要あれば、アレルギーの原因検索のため採血検査も施行しております。
治療としてはアレルギーの原因を回避(マスク、眼鏡等)や内服薬、点鼻薬、点眼薬を用いて行います。花粉飛散初期や症状が出始めた時から投薬を開始すると、花粉シーズン中の症状が軽くて済むといわれており早めの治療をお勧めしております。花粉症の症状は大きく4つに分かれており有効な治療薬を選択していきます。
花粉症に対する主な治療法に抗ヒスタミン薬を内服する方法があります。抗ヒスタミン薬は花粉症には第二世代といわれる副作用が少ないものが選ばれることが多いです。
また第二世代の中でも副作用として眠気が強いものもあるため、患者さんとよく相談して内服薬を決定します。抗ヒスタミン薬で効果が不十分もしくは副作用が強い時は、抗ヒスタミン薬の中でも構造が違うものを選んでいきます。
花粉症の方はマスク・眼鏡等で花粉が目や鼻に入ってこないよう対策をするのは重要ですが、それでも症状が出現する様なら早期の治療をお勧めいたします。
頭痛には脳には異常のない一次性頭痛と脳に異常がある二次性頭痛があります。
慢性的な頭痛の多くは一次性頭痛であり、基本的に命に係わることはございませんが、日常生活を送るのに支障が出ることがあります。一次性頭痛は片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・神経痛に分類されます。
頭痛 | 片頭痛 | 筋緊張性頭痛 | 群発頭痛 |
---|---|---|---|
年齢・性別 | 若年~中年女性 | 全年齢・性差なし | 若年~中年男性 |
頻度 | 2番目に多い | 最多 | 比較的まれ |
発症 | 急性発症・ 片or両側性・拍動性 |
慢性発症・両側性・ 非拍動性 |
急性発症・片側性 |
誘因・増悪因子 | 月経、ストレス、 チョコレート、チーズ |
肥満、運動不足、喫煙 | アルコール、 ニトログリセリン、 喫煙 |
重症度 | 中等度~重度 | 軽度~中等度 | 重度 |
持続時間 | 4~72時間 | さまざま | 15~180分 |
随伴症状 | 悪心・嘔吐・光・ 音・臭い過敏 |
肩こり | 流涙、結膜充血、 鼻閉、顔面発赤 |
その他 | 暗所でぐったり、 閃輝暗点・視野欠損の後に 頭痛がくることも。 日常動作で増悪 |
日常生活は送れる | 興奮状態 |
予防 | β遮断薬、Ca拮抗薬、 抗うつ薬(バルプロ酸)等 |
アミノトリプチン | Ca拮抗薬 |
治療 | NSAID or トリプタン製剤 |
NSAID(ロキソニン等)、 テルネリン |
トリプタン、酸素吸入 |
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また下記のように二次性頭痛が疑われる場合は高次病院等での画像検査を始めとした精査を勧めさせて頂くこともあります。
2019年に中国で最初に報告されその後世界中に広がった感染症で、飛沫感染や接触感染によって広がります。2023年5月8日より5類感染症となったこともあり当院でも診療させて頂きます。
COVID-19の症状には、発熱、咳、咽頭痛、息切れ、倦怠感、味覚・嗅覚の障害があります。症状は軽い場合もありますが重症化することもあります。特に高齢者や基礎疾患のある方は感染に注意してください。
COVID-19の感染予防には手洗いやマスクの着用、社会的距離の確保、部屋の換気、ワクチン接種が挙げられます。
日本での対応:
2023年5月8日から感染症法における分類が、季節性インフルエンザと同様の5類に変わります。ワクチンの接種が進んできた事、治療方法や治療薬が出現してきた事、新型コロナウイルスの発生直後に比べ、重症化率、致死率が低くなってきた事等から5類への変更となったと考えられます。今後の流行や変異株の登場などで状況は変わる可能性がありますが、基本的には法律に基づいて政府や都道府県がとる措置はなくなり、個人や事業所の主体的な判断に委ねられる事となります。
当院での対応:
原則院内はマスク着用をお願いいたします。発熱の精査につきましては抗原検査を行い診断いたします。治療法につきましては新型コロナウイルス感染症診療の手引きに従い、軽症の方を中心に治療を行います。血中酸素飽和度が96%以上で基礎疾患のない65歳以下の方は原則、解熱鎮痛薬・鎮咳薬等の内服薬で対応いたします。また高齢の方や・基礎疾患のある方は症状に応じ入院加療の必要性や抗ウイルス薬等も検討いたします。
また新型コロナウイルス感染症のため血中酸素飽和度が低下(95%以下)している方については、高次病院に相談させて頂きます。
出典:厚生労働省ホームページ(新型コロナウイルス感染症について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出典:厚生労働省ホームページ(新型コロナウイルス感染症診療の手引き第9.0版)